エルサレムの天空に満月がかかっていた ――
ユダヤの新年を祝福するように、月影が神殿の金色の屋根を照らしていた。家々では人々がまだ眠りを貪っている時刻であった。
過越し祭が始まります。
でもこの大切な祭日にイエスの裁判が開かれるんです。しかも違法な裁判です。
裁判の場面を描いたこの節は、つぎの節と合わせて第1章の圧巻ともいえます。丁寧な描写で、読者を裁判の場面にいるかのように引き込んでくれます。やがてゲッセマネで逮捕されたイエスが法廷に連行されてきます。つづきはまた。
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