ユダはカチンときて「何!」って叫ぶと、祭司についてきた警備兵が剣を抜いたんです。
が、つぎの瞬間、ユダの従者の一人が、背後から警備兵が腰に差した短剣を奪うや、それを祭司の喉元に突き付けた。一瞬の出来事であった。
ユダって、こういう手下を使うことができるんでしょう。でもそこにイエスが入ります。
するとイエスが「剣を収めよ」と、言った。
それから祭司に向って、「おれは逃げはせぬ。だから約束は守れ」と、諭すように言った。
これって、有名な場面です。ペトロが剣で相手の耳を切り落とすっていうすごい場面。マタイ福音書ではイエスは「剣を取る者は皆、剣で滅びる」って有名な言葉をいいます。
でもこのあと、弟子たちはみんなイエスを残して逃げてしまうんです。ああなんてなさけない人たちでしょうって思うように書かれているわけ。
でも小説の方は同じような場面でもぜんぜん違います。その違いが面白いんです。
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