イエスが晩餐の終了を告げたあとも、もうしばらくこの場面はつづきます。
イエスはこう言います。
「みな聴いてくれ。おれは今日でここを去る。お前たちも知ってのとおり、おれは官憲に狙われている。だがおれが心配しているのはお前たちのことだ。おれの巻き添えをくって、お前たちまで逮捕されてはかなわぬ。だからしばらくの間、おれに構わないでくれ。おれはここを去るが、お前たちはここに残れ」
みんなはイエスの真意を測りかねています。でもイエスが自分から「ここ」を去るというんですから、とりあえずよかったと思ったんです。でも「ここ」はじつはエルサレムではなくて、「この地上」のことなんです。勘違いしたシモン(熱心党のシモン)がまた絡みます。
「師よ、貴方はなぜエルサレムに来たのか? 日ごろ神殿を強盗の巣だと批難していた貴方のことだ。おれはもう少しここで立ち回ってくれるものと思っていたのだが……それに師よ、貴方はときどき、自分はいつか死ぬと言っていた。それはこのエルサレムの話ではないのか……」
挑発的な発言です。シモンはまだイエスに革命家みたいなことを期待しているみたい。だから、あなたは尻尾をまいて逃げるんですかって言いたいんでしょう。
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