2017年10月3日火曜日

ユダのために乾杯しよう

さて最後の晩餐はまだつづいています。
イエスは「今宵の祝宴を設けてくれたのはユダだ」と言って、「ユダのために乾杯しよう」と呼びかけます。この小説ならではのユダにたいする評価です。

でもこの乾杯にはイエスとユダだけの「暗黙の了解」が隠されています。だからこの乾杯は祝福というより、別れの盃みたいな意味もあるのです。それを知っているのは、ほかにはペトロだけです。奥さんのマリハムにも知らされてません。ちなみにマリハムはわたしたちがよく知っているマグダラのマリアのことです。

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