さて、イエスはお供のペトロといっしょに「マリアの家」を出ます。
するとイエスの妻のマリハムがあとを追っかけてきます。
「わたしに別れも告げずに行ってしまうの?」と、かの女は言った。
顔は微笑んでいた。マリハムはイエスに近づくと、結っていた髪をほどいた。長い髪が波打つようにこぼれた。それからかの女は、イエスが被っていた頭巾(クフィア)を脱がした。そしてイエスの唇にそっと接吻した。イエスは何も言わず、かの女の為すがままにさせた。
「さよならラボニ」
顔は微笑んでいた。マリハムはイエスに近づくと、結っていた髪をほどいた。長い髪が波打つようにこぼれた。それからかの女は、イエスが被っていた頭巾(クフィア)を脱がした。そしてイエスの唇にそっと接吻した。イエスは何も言わず、かの女の為すがままにさせた。
「さよならラボニ」
まだ描写はつづきますけど、このくらいで。
マリハムはイエスのまえで女としてふるまってみせます。かわいいでしょ。でもとっても悲しくて切ない場面です。わたしここを読むと泣いちゃうんです。
ぜひ小説を読んで味わってみてください。
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