2017年11月28日火曜日

バラバ

 祭司たちの抵抗でイエスをヘロデ・アンティパスのところへ送ろうという提案をひっこめたヘロデですが、こんどは別のアイデアが浮かびます。ピラトは最初から祭司たちの要請には魂胆があることを見抜いています。神殿であばれまわったのがイエスでないことも知ってます。誰かといえば、あのバラバです。ピラトといえども本当の犯人でないイエスを犯罪人にすることはできません。そこでイエスを鞭打ち刑で処罰して、あとはガリラヤに送還しようと考えます。ガリラヤでふたたび領主のヘロデに処分を決めてもらえるかもしれないと考えたからです。
 ところでバラバといえば、聖書ではピラトが民衆にけしかけて「バラバかイエスか」って似者択一を迫るシーンが有名ですけど、この小説ではバラバのことは名前くらいで、あとはスル―されてます。ちなみにバラバにフォーカスしたのがその名前のまんま『バラバ』。これもわたしの好きな小説です。この時代のふんいきを知るのにもよいのでお勧めです。今日はこのくらいで。

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