案の定、ピラトは祭司たちの前に現れた。かれは緊急時に備え、胸甲を身に着け、長靴(ちょうか)を履いていた。その風貌は狡猾そうな目と相俟って、ある種の猛禽を彷彿させた。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
第2章について
『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。 本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...
-
イエスが晩餐の終了を告げたあとも、もうしばらくこの場面はつづきます。 イエスはこう言います。 「みな聴いてくれ。おれは今日でここを去る。お前たちも知ってのとおり、おれは官憲に狙われている。だがおれが心配しているのはお前たちのことだ。おれの巻き添えをくって、お前たちまで逮...
-
では本文、読んでみますね。第1 節の書きだし。ちょっと失礼して…… ガリラヤ湖は朝凪(あさなぎ)のなかで目覚めつつあった。 対岸の山脈(やまなみ)が、まだ明け染めぬ空を背にして、しだいに浮かび上がってきた ―― どうですか? 夜明け前の情景が目...
0 件のコメント:
コメントを投稿