2017年11月21日火曜日

ピラト

 ピラトは祭司たちを自分の執務室に来るよう求めますが、祭司たちは異邦人(ユダヤ人以外の人たちのこと)との接触を避けるために、ピラトが出向いて来るように要求します。ピラトはピラトで、なんで自分から出迎えなきゃならないのって感じで、これを受け付けません。そこで祭司のひとりが釣り玉としてイエスがガリラヤ人であることを伝えます。するとそれに釣られるようにピラトが姿を現します。ピラトが反応したのは、ガリラヤという地域が「ローマにとって厄介な地域」だったからです。ピラトは作者によって、つぎのように描かれます。

 案の定、ピラトは祭司たちの前に現れた。かれは緊急時に備え、胸甲を身に着け、長靴(ちょうか)を履いていた。その風貌は狡猾そうな目と相俟って、ある種の猛禽を彷彿させた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

第2章について

  『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。  本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...