でもイエスはカッコいいだけではありません。エルサレムに乗り込んで、神殿の権威と闘うんです。
イエスVS 神殿!
そこで有名な場面が描かれます。ファリサイ派の男が「皇帝に税金を納めるべきか、それとも拒否すべきか」とイエスに問います。聖書(マルコ12章13節から)では「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と書いてあります。この言葉は有名です。
でも小説ではちょっとちがってます。
イエスは皇帝の肖像が彫られたコインを相手にもたせて、
お前たちが嫌っている男だ。だがお前たちもその銭を納めているのだろう。と言って、問い返すのです。だってそうでしょ。税金を納めるべきかどうかって聞くまえに、もう自分たちは納めているわけでしょ。きっとイエスは「自分の胸に聞け」って(小説に書いてないけど)相手に言ってるんです。
それだけじゃありません。イエスは「神殿税はどうか?」と問い返します。聖書には書かれてません。でも、とてもリアルな場面です。
「お前たちこそ民衆から税金をしぼりとってるじゃないか」(これも小説には書いてありませんが)ってイエスは言ってるんです。
小説を読み進めていくとわかってきますが、このころのユダヤでは、民衆はローマの支配だけじゃなくて、神殿からも支配されていたみたい。だから民衆は二重に税金を取り立てられて苦しんでいたのです。
そのことをイエスは指摘しているんです。イエスはカッコいいだけじゃなくて、骨のある人です。
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