3節です。
事件が起こったのはそんな折だった ――
いきなりです。
そのあと、神殿の境内で「盗賊」たちが引き起こす騒動が活き活きと描かれます。映画のシーンをみているようです。
物が散乱し、金銭が撒き散らされ、動物たちが逃げまどい、何百羽という鳩が人々の頭上を飛び交っていた。境内は人々の叫喚や悲鳴で騒然となった。
神殿の警備兵だけでは収拾できない事態に、いよいよローマ軍が介入してきます。
彼らは境内に駆けつけるや、馬上の指揮官の号令一下、一斉に剣を振りかざして逃げまどう人々の上に襲い掛かった。人々は門に殺到した。だが門はすでに閉ざされていた。その前で大勢の者が押し倒され、圧死する者たちがいた……
これは聖書では「イエスの宮清め」(マルコ11:15-19)の場面に相当するのでしょうか? もしそうだとしたら、なぜ作者はイエスではなく「盗賊」に変えたのか、それがよくわかりません。
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