第三節。場面はがらりと変わって、この小説のもうひとりの重要人物ヘロデ・アンティパスが登場します。聖書でもヘロデの不倫を糾弾したことでヨハネが捕らえられ、あげくには首まで取られてしまうという凄惨な場面が描かれていますが、作者はその時代背景をわかりやすく説明してくれていて、とても勉強にもなります。
第四節からはいよいよヨハネとヘロデの対立劇が始まります。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
第2章について
『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。 本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...
0 件のコメント:
コメントを投稿