2023年4月10日月曜日

エフライム

 第五節です。
ヨハネはエフライムを出て、エルサレムに向かいます、弟子のフィリポを連れて。
もう二度と見ることのないエフライム。
ヨハネの心情をかりて、筆者はエフライムの歴史的な意義を概観します。この描写は、物語に奥行きを与えていて効果的です。そして最後にこんな美しい描写が出てきます。

そんなヨハネの気持ちをよそに、山道に生える樹木は朝の光を受けて清々しい香気を放っていた。木陰から射す木漏れ陽を浴びて、ヨハネは身が清められるような想いがした。


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