ヨセフは内心ではもうイエスの側にいました。いまもむかしもお役人や肩書のあるひとって、立場上自分の本心を打ち明けることがむずかしいんですね。でもヨセフがえらいのは、イエスの遺体の引き取りを申し出たことです。こんなこと上司に見られたりだれかに告げ口されたらヤバいでしょ。自分でもそう考えてしまったらきっと心にブレーキをかけてしまうでしょう。でも十字架にかかって死んでゆくイエスをみて心が動いたんだと思う。その場に立ち会ってないからわからないけど、とにかくすごいことだったんでしょう。でもヨセフにしてみれば自分が情けなかったのでしょう。かれはため息をつきます。それにつづく描写がすてきです。まるでかれの心を表しているようです。
角笛(ショファル)の音が ― それはまるで時空を超えて響いて来るような、ユダヤの古(いにしえ)を偲ばせる物悲しい調べであった ― 過越しの一日の終わりを告げていた。ヨセフは従者に命じて墓の入口を閉じさせた。
さてこのあと、ヨセフとマリハムたちは連れだって帰路につくんんですが、ベタニアの宿舎(マルタの家)までは遠いし、道は暗いので、それを気づかったヨセフは、「今夜は家に泊まりなさい」と勧めます。マリハムは「お言葉どおりに」とこたえます。こうして13節がおわります。
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