ヨハネを慕う弟子たちの集まりだったエッセネの園。主を失った園は、いよいよ解体の時を迎えます。
対ヘロデでは武闘派と穏健派に分かれていた園ですが、もともとは残留派と独立派があったようで、前者は首都エルサレムがあるユダ出身者が多く、後者はガリラヤからの「留学生」が多かったと書かれたます。留学生ならいつか故郷に帰ります。イエスたちは、師ヨハネの死をきっかけに、活動の拠点を故郷のガリラヤに移すことを決意します。ガリラヤはヘロデの領地。けして楽なところではありません。イエスの闘いはそこで始まったのです。
でもそれはすでに第一章で語られました。
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第2章について
『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。 本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...
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