フィリポとヤコブが園に帰ってみると、そこではヘロデに対して武器をもって戦おうという者たちとそれに反対する者たちの間で分裂が生じていました。
ここでもイエスの発言権は大きいようで、ヘロデに対抗するなら、いまいるユダヤよりもヘロデの領地であるガリラヤのほうがよいと言います。しかしイエスにとって本当の相手はヘロデというより、ヘロデに体現された終末のありさまです。かれは言います。「ユダヤはヘロデ家の腐敗とともに朽ちようとしているのだ。それが終末の兆候だ。だが終末はもはや避けることはできぬ。」そしてつづけて、「師はそう考え、行動したのだ」と言い、そのあとに重要なことが語られます。
師はその答えを何も遺さずに死んでいった。だが、それこそが師の遺志というものであろう。それに答えるのは師ではなく、おれたちのほうだ。
これって、後のイエスそっくりですね。でもそれを口にするのは誰かしら?
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