首を送り付けたのがネシャートだということを直感したヘロデですが、なんとかその場をとりつくろって宴を続行します。でもひそかに従者に命じて、ヨハネの首のゆくえを捜させます。
いっぽうネシャート。ヨハネを生還させることが不可能だとわかっていた彼女は、せめてその証にとヨハネの遺骸をエッセネの園に送ることを考えつきます。でもそこは彼女のこと、ヘロデに一泡吹かせてやるために、婚礼の場にヨハネの首を送り付けるという演出を行ったのです。
困惑するヘロデ。それをあざ笑うネシャート。その対比がおもしろいです。
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第2章について
『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。 本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...
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