空は翳り始めていた。だがエルサレムの町は、曇天のなかにも、祭日らしい賑わいをみせていた。そのなかにマルコの姿もあった。かれはペトロたちを送り出すと、自分もその後を追ったのである。
マルコは初詣?で賑わう神殿の前を通って、神殿の北側に設けられたアントニオ城塞に向います。その前の路地(現在では「悲しみの道」と呼ばれていますが、小説では「王の道」と呼ばれてます)まで来ます。囚人がその狭い路地を歩くのを見物するために、民衆がもう人垣をつくっています。
『マルコによれば』第2章について書いてきました。ここでちょっとこの章について感想を述べてみます。 本章は時系列からいうと第1章(プロローグ)の前に位置します。第1章はイエスの「 公生涯 」に沿った物語展開でした。本章はその前史で、作者が想像的に描いたものですが、イエスがキリ...
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