2020年6月1日月曜日

医務士イエス


「師は何処にいる?」イエスがヨハネに訊いた。
1節の冒頭です。このヨハネは先生のほうではなく、イエスと同郷(小説では従兄です)のゼベダイの息子のヨハネです。いまイエスは先生のヨハネを探しているみたいです。でも先生のヨハネは「荒野」にいったようで不在。瞑想しに行ったのでしょうか? イエスは先生が帰ってきたら知らせてくれと言って「医務室」に戻ります。
医務室? そう小説ではイエスは「医務士として医療の研鑽を積んでいた」とありますから医学生です。なるほどガリラヤでたくさんの人たちを癒したイエスですから、どこかで医療技術を身に付けたにちがいありません。だってシロウトが病人を治すなんてことできませんから。でもむかしのことだから魔術をつかって治したかもしれない。聖書ではやたら奇跡が出てきますが、イマイチよくわかりません。っていうか怪しい気がします。それより小説のように「医務士」のほうがずっとリアリティーが感じられます。イエスは当時の先端医療だった「ギリシア系統の医学」を研究していたと書かれてますから、お医者さんのタマゴだったんですね。そんなイエスのイメージ、あっていいと思う。

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