朝の情景描写のあと、中心人物がまだ名前をふせたまま紹介されます。
ちょっと失礼して……
湖畔に禿頭の男が佇んでいる。年恰好から疾うに五十は過ぎていよう。背丈は中背、粗末な胴衣の下に筋肉質の痩身が透けて見える。褐色に染まった男の顔には、長年の労苦の跡を示す深い皺が幾筋も刻み込まれている。だがその眼窩(がんか)に童子のような瞳が湛えられている。
禿頭、痩身、眼窩……どれも硬い漢字ですけど、
きりっと引き締まったキャラには、よく合ってます。
それにちょっと古めかしい感じもでていて、
分りやすくて平易な文体よりも、わたしは好きです。
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